お産はSEXとウンチをするのと一緒。
私がオーガニックに目覚めた時から、私の変化して行く姿を
誰よりも身近に見守ってくれ、himetowaの活動を一緒に作り上げてくれた
大切なMが初めての妊娠。
喜びとともに
まず最初に考え始めることは
「どんな出産にしようかな〜。」
ということ。
実際自分が妊娠するまでは
私の妊娠、出産に対する向き合い方や大事にしていることを
耳にタコが出来るくらい聞いているので
自宅出産したいな〜って考えてたんだと思う。
自宅ではなく
助産院で産む!
と決めた時、旦那さんに「え?自宅で産むんじゃないの?!」
と驚かれたそうです。w←こう言ってくれる旦那さん素敵よね。大抵は反対するのに。
こう決めるのもすごく勇気がいったことなんだろうなあと
私は感じていました。
自宅出産の素晴らしさを話す私の横で
いいな〜、素敵だな〜と思う一方で
初めての妊娠。
1年前は化学流産の経験がある。
今回のお腹の赤ちゃんは生きてるだろうか?
つわりも落ち着いてきたし、もしかしたら死んでるんではないだろうか?
妊娠初期のエコーは受けたくない!受けない!と決めていたのに
不安で不安で仕方がない。
病院に行っても何をどうするでもないのに、現実は変わらないのに、こんなにも病院=安心する。という気持ちが根深くあるんだな。
でも病院では出産したくないし、、、
ととても葛藤していたんだと思います。
葛藤中のMの話を聞いた時に
もう一度なぜ自宅出産がしたいと思っているのか
人から(特に私たち仲間から)何か言われたくないとか、そんな気持ちがあるのか?
何もきにすることがなければ自分はどんな選択をしたいと思っているのか。
もう一度内観してみること!
そんな中途半端な気持ちで
たとえ助産院であろうが病院であろうが、どこで産んでも一緒。
不安なら妊娠・出産とは何か、もっと勉強し!
そしてしっかり覚悟を決めろ!
と厳しく伝えました。
自分と子どもの命、そして人生がかかっている
とてもとても大切な瞬間のことを
お医者さんや周りの意見、世の中の当たり前と言われる情報だけで
簡単に決めてほしくなかったからです。
私は必ず自宅出産でないとダメだ!病院はダメなんだ!とは伝えていません。
どこであろうと、しっかりと自分と赤ちゃんを信じて覚悟を決めて産むこと。
誰かや何かに依存するのではなく、しっかり自分で”立つこと”が大切だということを伝えています。
そして、先日、生まれる前からの子育てを大切にしている私たちの活動を応援してくださっている助産師さん(Kさん)のところに話を聞きに行ったと報告をしてくれました。
Kさんは自宅出産専門の助産師さんで、自分自身が1人目を病院で産み、2人目を自宅で自分で産んだ経験のある方です。
病院での出産がとても大変で辛かった経験から、自宅出産の素晴らしさに目覚め、多くの女性にその喜びと幸福を感じてもらいたいと、日々活動しておられる素晴らしい助産師さんです。
なぜ自宅出産が良いのか、出産とはどういうものなのかを話してくださったそうです。
「病院と違って助産院は医療介入がないのはとても良いけれど、私は、病院も助産院も同じだと思っている。」
赤ちゃんが生まれるために必要なホルモンと、ウンチをするときと、セックスをするときのホルモンの働きがとても似ている。
セックスに例えると
あともうすぐで最後の気持ちよくなる直前!
はい!ストップ。
とお泊まりの用意をして車で揺られ場所を変える。
そして顔見知りの人たちに見守られながら
もう一度2人でセックス再開できますか?
と、同じようなことがお産の時に行われてるんですよ。
せっかくいい陣痛が来ていても
病院に着いた瞬間、微弱陣痛になって出産が進まず
一時帰宅、もしくは陣痛促進剤を投与。
「お産はゴール」
と考えてる人がほとんどだけど
このお産がスムーズに幸せにできるか、それとも苦痛で、もう2度と経験したくないと思うようなものになるかで
その後の母乳育児や子育てが断然違ったものになってくる。
100%に近いほとんどの女性が辛い経験としてのお産をし、気持ち良さなんて感じていないよ。
子どもをめちゃくちゃ可愛いと思えない人がかなり多くいることが現状です。
あー産み終わった。
これが私の子か。
なんか猿みたいな顔。
誰に似てるんだろか。
とりあえずゆっくり休みたいな。
傷が痛むな。
「赤ちゃん預かっとくのでお母さんはゆっくり休んでてください」
と新生児室に連れて行かれても
お願いします〜
と簡単に離ればなれになれてしまう。
らしいのです。!!!!
これには私はびっくりしました。
産み終わったら
幸せで幸せで、感動の嵐が何時間も続く。
セックス後のエクスタシーな感覚のようなものが何時間も続くのが当たり前だと思っていました。
初めての授乳の時なんて人生で一番最高に感動する瞬間で涙が溢れてくるほど幸せなのに、
不必要な医療介入や、リラックスできる人に囲まれている、薄暗い環境などが整っていないとそれを感じることなく
出産が終わってしまうらしいのです。
十分にオキシトシンが出ないと
その後の母乳育児でつまずき、夜泣きはひどいわ、日中も泣いてることが多く、扱いにくい赤ちゃんとの生活がスタート。
その上我が子を可愛いと思えずに、辛いばかりの毎日。
お産がどんな風であったかがこんなにも違うんだと言うことを
20年以上助産師をしてこられた方から生の声を聞かせていただけました。
これが自宅出産を進める理由。
幸せを手にするには今の時代、覚悟が必要なんだなーと痛感しました。
そしていかに
世の中の常識が幸せを遠のかせているかということも。
そしてその常識が私たちの考えや選択の基準を占めているかも。
自宅で産むのが当たり前だった1930年前の時代が再び訪れて
当たり前に幸せな妊娠、出産、子育てがスタートできる女性が溢れかえる世の中になるために、これからも活動を続けて行きたいと強く思いました。
意識を持って選択をし、覚悟を決めて決断すること。
それはひなたに教えてもらいました。