里山キッズクラブ。
4月から月に1度家族で参加してる里山キッズクラブ。
担当の「ポッキー」は、私が高校生の時に衝撃を受けた人。
高校1年生の5月。
私が通っていた学校では
入学して1ヶ月も経たない、クラスの人間関係も全然できていない状態の時に
携帯の電波も届かない山奥に1泊のホームルーム合宿に行きます。
その時の外部講師が、赤いキャップをかぶったポッキーでした。
たった数時間の一瞬で、遊びを通して絆を深めて行く。
その一連が衝撃と感動の嵐で、10年以上も経過してるのに未だに記憶に鮮明に残っています。
特に
その日に行ったキャンプファイヤーでのお話会。
これからお友達になる大切な人に、自分の大切な話をする。
ある女の子は「自分は本当は生まれてくるはずじゃなかったんだ。」と話してくれました。
「お母さんは私がお腹にいるとわかった時には、すでに法的には中絶できない6ヶ月ぐらいでした。どうしても産めなかったので、流産する薬を飲んだそうです。それでも流産しなかったのでもう1回飲んだ。それでも流れてくれなかった。そして生まれたのが私。その時の薬のせいで私には小指の爪がありません。」
と指を見せてくれました。
ほぼ初対面の大勢の人にこんな大事な話をしてくれることもすごいと思ったけど、これを話させる場作りをしているポッキーが本当にすごいと思ったことを今でも忘れません。
私の人生の中で大きな感動を与えてくれた数少ない大人。
そして、奇跡の再会をして娘のひなたがお世話になることになりました。
めちゃくちゃ嬉しい。
私たちの時とは違って
ほぼノープランでの里山キッズクラブ。
この日は3歳から10歳までの子どもと、うちともうひと家族のご両親が参加。
駐車場から現地までが、また超がつくほど急な上り坂。
お友達を見つけた瞬間ひなたは車から降りて
道草しながら楽しそうに登って行きます。
最初の頃は親から離れれず、ちょっとお友達の手が当たっただけで泣いてたのに
今では親は役目なし。笑
持ち前の人懐っこさや天真爛漫さを大いに活用して
スタッフやお姉ちゃんたちに可愛がられて1日自由に過ごしています。
なんでも自分でやってみる。
野菜づくりも先頭を切ってやってくれてます。
木をむいた後の皮を集めて鳥の巣を作ったり
原木椎茸をもいで焚き火で焼いたり
落ちてるくるみを拾って焼いては石で叩いてその場でたべたり(くるみ割りの光景は原始的。笑)
大人がプログラムを用意したり、子どもたちの間に入って何かしなくとも
こんな感じで勝手に仲良くなって、自分たちで楽しく遊びを見つけて
危険なこともしながら人間関係も学んで、自然を感じながら体で自然を大切にしてくことも感じる。
小さい子が泣いてたらお姉ちゃんたちが手を引いて慰めてくれてたり、、、
ポッキーが言うには
今の高校生や中学生は自分たちで仲良くなったり、遊びを見つけたり、楽しみを見つけたりすることが難しくなっているそうです。
偏差値の高い学校の子どもたちは「大人が喜ぶ正解な答え」を淡々とそれらしく話すから、もっと難しい。
自分が何を感じて、何で喜んだり楽しんだりしているか、どんな時が楽しいか
体験を通して体で感じて行くことの大切さを改めて痛感した1日でした。
自然は大事だよ。
って教えなくても、小さい時からのこの体験が自然に自然を大切にすることに繋がるんだろうな。
ここに集まる大人たちも
見守りながら最大限自由に、季節を感じる遊びを通して、思いっきり楽しむ。
命を消費するんではなくて
生きるってことがこんなにも楽しいんだってことをひなたやあさひに
自分の姿を通してこれからも伝えて行きたいです。